息子が夜突然の高熱に見舞われた。晩御飯を食べ終えなんか気持ち悪いと訴える。熱を測ってみると38.0℃。よく見ると耳も真っ赤だ。
急いで部屋を片付けて寝る準備を整え、一緒に布団へ。高熱を出しながらも意識はしっかりしているようで、何やら本を持ってモゾモゾと布団に潜り込んだ。
横になると息子が話しかけてきた。
「お父さんはコマンドで何やりたい?」
コマンドとは息子が一年ほど前からハマっているMinecraftのプログラムの事だ。
「お父さんはプログラムは分かんないや」と言うと、「やって欲しいこと言ってくれれば僕が作るから!」
となんとも頼もしい返事が返ってくる。
「じゃぁなにかスイッチを押したら最強の武器が手に入るとか出来るの?」と聞くと「出来る!」と即答。
ゴソゴソと布団から本を取り出し説明を始めてくれた。
隠し持っていたのは、先日Amazonで購入してあげた「みんな大好き!マインクラフト るんるんプログラミング! コマンドブロック編」という本だった。
息子曰くこの本はもう全部覚えたらしい。買って1ヶ月も経っていないのだが、確かにどのページのどこに何が書かれているというのをスラスラと解説してくれる。
好きこそ物の上手なれと言うが、息子は本当にMinecraftとプログラミングが好きなんだろう。
Minecraftは一言で表すと「サバイバル生活ゲーム」になるかと思う。
「ワールド」と呼ばれるゲームステージに、道具も何も無い状態で「スポーン(誕生)」した主人公が、木を切ったり石を掘るなどして道具を作り、家を建てて外敵から身を守り、次第に装備を整えて、最終的には「エンダードラゴン」というボスを倒すのが一応の目標となる。
ただ、Minecraftの魅力はそれにとどまらない。
豊富に用意されたブロックを使って豪邸を建ててみたり、天空に浮未来都市を作ってみたりなど、「クリエイティブモード」と呼ばれるゲームモードで自分の思い描く建築も出来るのだ。
そしてうちの息子がハマっているのが「レッドストーン」と呼ばれる回路を構築して自動作物収穫期を作ったり、「コマンドブロック」と呼ばれるプログラム実行ブロックを使って様々な仕掛けを作るMinecraftを使ったゲームプログラミングだ。
コマンドブロックを使ったゲームプログラミングの自由度は比較的高く、脱出ゲームや簡単なアクションゲームならMinecraftで作れてしまう。
プログラミングが苦手な自分には息子の呪文のような解説が全く理解できないが、好きな事を見つけ一生懸命に取り組んでいる息子を誇らしく思う。