毎年恒例となってしまったが、年末は仕事が忙しくなかなか大掃除をすることが出来ずにいた。ここ数年は正月の行事を終え、仕事も一段落したところで掃除をするようになってしまっている。
年末に掃除もせずに正月を迎えるというと縁起が悪い感じがするが、神様どうかご勘弁ください。
今日の大掃除は年末年始の買い物などで家に溜まってしまった大量のダンボールと、新聞・雑誌の処分、全部屋の掃除機がけがメインの作業となった。
仕事柄デザインに関連する書籍が大量にストックされているのだが、独立前に購入した本などはすでにデザイン自体も古く参考にならなくなってしまったものも多く存在する。今回はそんな独立前〜独立当初にデザインの勉強に使用した書籍を処分した。
デザインの本と言っても様々な種類があるが、今回処分したのは主に技術的な解説本や見本集のようなサンプルを集めた本だ。
自分は松本にある専門学校のマルチメディア学科 CG/デザインコースという学科を卒業しているのだが、その当時デザインと呼べる授業はほとんどなく、主にデッサンやレタリングなどの基礎とAdobeソフトの使い方、オフィス系などパソコンソフトの使い方で2年間の学生生活を終えてしまった。
その後広告代理店に入社したのだが、デザイン部の先輩からはデザインについて教わった覚えがない。したがってデザイン制作についてはほぼ独学である。そんな調子だったので社員時代に購入していたデザイン系の本はHow to系や技術系、サンプル集が多くなってしまったのだ。
今にして思えばなんて表層的な物の捉え方しか出来ていなかったのだろうと非常に悔やまれるが、その当時はそれが精一杯であり、それがデザインという仕事だと思っていたのである。今回処分したのはその頃の本たちだ。
では、それ以外に当時購入し今回処分しなかったデザイン系の本とはなにか?というと、デザイナーの考え方や仕事の取り組み方について書かれている、誠文堂新光社 デザインのメイキングマガジン「デザインノート」だ。
この本は「デザインとはなにか?」という「本質」に気づかせてくれた、自分にとってのデザインバイブルである。
この本との出会いがなければ間違いなく今の自分は存在していないだろう。
そんな「デザインノート」の話はまた後日じっくりと紹介していくとして、まずは年始の大掃除とひと仕事を終えたところで今日は休みたいと思う。