昼食に松本市の老舗とんかつ屋に足を運んだ。松本の外れの国道沿いにあり交通量も多く、お世辞にも立地が良いとはいい難い場所にあるのだが、駐車場に入ってみると車が所狭しと停められていた。
入口を目指して歩くと、生け垣のおかげか隣が国道とは思えないほど静かなお庭が出迎えてくれた。建物は古民家のような造りで中庭を歩いていくと奥には立派な門構えのご住居があり、手前の蔵のような建物には「入り口こちら」と書かれた小さな看板が立っていた。
看板の方に目を向けると高さ140cmほどのとても低くて小さな扉があった。これが入り口のようだ。
その小さな扉を開けると中は吹き抜けでとても広く高い古民家の空間が広がっていた。中には案の定先客が順番待ちをしていたが、ピーク時を過ぎていたおかげかテーブル席はすんなりと座ることが出来た。
とんかつは言うまでもなく美味しかった。素材の味が一つ一つ丁寧に感じられ、その場のゆったりした空気感も相まってとても贅沢な時間を過ごすことが出来た。
しかし気になるのは入り口の小さな扉だ。これだけ大きな蔵にもかかわらずなぜ扉があんなにも小さいのか。
少し調べてみたところ、あのような小さな扉は「潜り戸」という物らしいことがわかった。
潜り戸(くぐりど)は主たる門扉に付属していて高さが低く頭を下げて通る門戸[1][2]。城門[3]や寺や民家の門、防火扉[4]の小さい扉、茶室の躙り口など。
引用元:ウィキペディア https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BD%9C%E3%82%8A%E6%88%B8