先日少しだけ記事に取り上げた、中村 禎(ただし)さんの「最も伝わる言葉を選び抜くコピーライターの思考法」が聴了となった。
コピーを作ることは広告代理店時代から行っていたので元々コピーライティングには興味があったのだが、コピーライターさんの本を読もうと思ったきっかけは専門学校の授業でもコピーライティングを取り入れようと思い、自分でも考え方や基礎を学ぶために読み始めたのがきっかけだ。
しかしこの本は、巻末にも著者の言葉で記されていたが、コピーライターを目指す人だけが読む本ではないと実感できる良書だった。
僕たちのようなデザイナーやデザイナーを目指す学生が読むのはもちろん、広告業界の営業さん、広告を出したいと考えているクライアントさん、会社やお店の経営者の方々、なにかメッセージを伝えたい方(人間である以上ほぼすべての人になるが、、)など誰が手にとって読んでも何かしらのヒントを得ることが出来る内容となっている。
個人としては日頃から学生に伝えている「感動」「感じて動く」「意識して見ること、楽しいと思うこと、ワクワクすること」について書かれており、自分の教えていたことに太鼓判を押されたような気持ちになり嬉しく感じた。
ただ、僕の場合はどうも軽い調子で「いろんなものを見て、実際に感じたことが自分のアイディアの引き出しになっていくから、日頃から意識して身の回りのものを見るようにしようね!」と少し曖昧な表現をしてしまっていたと気付かされた。
「感動」について著書にはこのように書かれている。
学ぶということは、自分が感動すること。感動するためには、「学びたい」という強い欲望が必要なのです。あなた自身が、水を吸うスポンジなのか。音を跳ね返すいたなのか。それによって得るものが全く変わってしまうのです。
引用元:最も伝わる言葉を選び抜くコピーライターの思考法 第二章より
言葉の選び方。伝える相手の立場にたった伝え方。ひとつひとつが本当に勉強になります。