卒業制作の中間発表が行われた。今年は24名(22作品)による過去最多の卒業制作展となる。
中間発表の目的は学生達にとっては仮締切であり、展示や作品解説の確認の機会。講師陣としては進捗確認と方向修正の指示と、双方にとって大きなポイントとなる重要な時間である。
今年の2年生は入学当初から不安の多い学年だったが、案の定その悪い癖が出てしまった。
展示まで1ヶ月を切っているにも関わらず、完成が見えている学生が3人しかいないのだ。
2年間の教え方が悪かったのか、思案ばかりで着手が遅れ、結果として全体的な遅れを招いてしまっている。さらに自分で決めた目標をどんどん落としていき、道具を揃えてから作品を変えるという始末。
作品ができないことには展示も何も無いので、許諾して進めさせるのだが、それもまたなかなか進まない。
専門学校という特性と当校の「とことん一緒に」というスローガンの通り、学生に困ったことが発生しないようにと言う半ば過保護な運営体制の影響か、学生の自主性が失われてしまっている気もする。
いずれにせよ残り半月弱。過去最高の不安を抱えながら月末まで奮闘していこうと思う。